彼と出会ったのはMIFRAが日本で開催したMIFRAカップの会場だった。
俺が本部に戻ろうと歩いていたら、MIFRAのスペイン人スタッフと話している日本人の子供がいた。
俺の通訳もなしになにを勝手に話しかけてんだ、子供が困っちゃうだろ、とスタッフに対して思っていたのだが、なんとその子は自分からスペイン人のスタッフに話しかけてきたのだという。それも、スペイン語でだ。
6年生の子供が、スペイン語で、スペイン人に、自分から......。なんと勇気ある行動だろう。
それがユースケとMIFRAの出会いだ。彼は以前からスペインに興味を持っていたらしく、本やテレビなど、独学でスペイン語を勉強していたのだという。
そんなユースケのスペイン留学が、彼にとって一体どんなものになったのか、このインタビューで迫っていけたらと思う。